毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

一家惨殺事件

まずは我が家の始まりである、曽祖父の話しから始めよう。

 

わたしの曽祖父にあたる人は、一家惨殺事件の生き残りだ。

 

ひーじーさんが生まれた翌日に、ひーじーさんの父さんは気が狂い、斧で、ひーじーさん以外の家族を惨殺してしまったらしい。

 

生後2日目のひーじーさんは、ひーじーさんの母に「この子だけは!」と押入れに放り込まれ、生き延びる事が出来た。

(ひーじーさんが生き延びてくれたから、それから100年以上経った今、わたしがこうして生きている。)

 

さて。なぜ事件は起きたのか?

 

ひーじーさんの父さんは、大地主の家に婿養子として入ったけれど、そこで上手くやれず、そのストレスだったと言われている。

 

ひーじーさんの父さんをいびり倒した大地主一家がみんな性悪だったのか、ひーじーさんの父さんがコミュ症だったり性格が優し過ぎたのか、そこら辺はわからない。

 

大家族ほぼ全員を斧で切り倒すなんてそんな、映画「シャイニング」以上に派手な事が、雪山でも何でもない平地で起こるなんて信じ難いですか?

 

でもね…わたしは何となくわかるんですよ。

 

わたしも昔、自分の父親を殺るか、自分が殺られるかという環境で育ちましたから。

 

わたしは何とかそこから脱する事が出来ましたが、人間、紙一重なんだなって思います。

 

世の中、残酷な事件が多く報道されていますが、それらは今に始まった事じゃない。

 

事件として報じられている人々だけが異常なわけじゃない。

 

実際に人を殺めなくても、殺したいと思ったり思われたりしてる人々は、かなりいるでしょう?

 

狂気は誰の胸にも眠っているのかもしれません。

 

 

ちなみに余談ですが…

殆どの家族が同じ日に「死亡」と記録されている戸籍謄本…かなり重たい空気を纏っています。。。。