毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

天涯孤独

さて、生後2日目にして1人ぼっちになってしまった曽祖父は、その後、寺の小僧になります。

 

みなしごが寺に貰われたところで…

 

厳しい世界だったみたいです。

 

しかも禅宗禅宗って、仏門の中でも、質素で厳しいところで有名です。

 

お掃除とか修行とか、小僧さんと言っても小間使い・召使い的なポジションを想像して頂くと良い感じでしょうか。「灰かぶり」と呼ばれた時代のシンデレラ的な?

 

「殺人鬼の息子」と、蔑まれたりもした事でしょう。

 

そして曽祖父は…

 

「俺は人殺しの子供だから」と、生涯結婚する事はなかった。

 

生まれた時から温かい家庭という物を知らず。

 

そして、自身が大人になってもそれを作る資格はないと諦めたのです。

 

 

しかし大人になり、自分が育った寺とは別の寺の住職となった曽祖父は、商才があったのでしょう。人望やコミュニケーション能力もあったようです。小金持ちになりました。

 

家族を持つ事はなったけれど、お金は集まり、稼いだお金をけっこう派手に使い、循環させていた様です。

 

お金目当てに近寄ってきた人もいたでしょうね。でも、独身で守る家族もいませんから。割り切って上手く付き合っていた様です。

 

外から見たら、晩年は、人と財に恵まれた人生だった。

 

でもきっと…家族の温もりや愛を感じてみたかったんじゃないかな…