毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

親の威厳

親の威厳って何なんでしょうね?

 

時代もあるんでしょうが

 

「友達みたいな親子♡」みたいなのは、子どもが親をバカにしていると、ウチの父は言います。

 

偉そうにしていたいんですね。

 

 

ウチの父は社会学者なのですが、わたしが大学生の頃、社会学のすごく初歩的な話で、「お父さんは○○派と☆☆派についてどう思ってるの?」と、父の専門の話しについて尋ねた事があります。

 

すると父は「えらそうに何だ?」と、射るような目で睨みつけて来ました。

 

当時は傷つきましたが、今にして思えば

 

自分の専門について、娘と議論したり、新しい視点で論破されたりするのが怖かったんでしょう。

 

器の狭い人なので。

 

 

とにかく父は、つねにムスッとしているのがカッコいいと勘違いしているようでした。

 

 

ちょっとした事で泣いたり笑ったりする感受性豊かな人をバカにしていました。

 

我々子どもも、泣いたり笑ったり踊ったり歌ったりするたびに指指して笑われバカにされました。

 

父は自分の心を世に晒すのが怖かったんでしょうけど、かといって常に仏頂面の人間に世間が優しいわけはありませんからね。

 

威厳を保っていると本人は思っていたのでしょうが、その実は、

世の中を怖がって生きて来たんでしょう。

 

自分の殻の中にこもって70年。

 

このまま死ぬのかな。

 

かわいそうに。