ウチは3人兄弟です。
上から
長女→次女→長男…という構成で、長女がわたし。
父が寺を継がなかったものの、寺をやっていた時からの家屋に住み続けているので、末っ子長男である弟は世継ぎとして「待望の男子」。
「お宝坊ちゃん」と呼ばれ、蝶よ花よと育てられました。普通それって女子に対してだろうって感じですが(笑)
女にいくらお金をかけても、家に残り家を継ぐのは男なので、蝶よ花よという育て方は、家督を継ぐ者にこそ相応しい…という考え方です。
これが弟には大層窮屈だった様で(苦笑)
「お宝坊ちゃん」なんて呼ばれ方、普通は嫌だよね。。。
そしてウチは時代錯誤よろしく家長制度バリバリ残ってますね?…という家で
父が絶対君主・悪徳暴君として君臨し
暴言三昧
俺にみんな従え!!
そんな父から弟は
「跡取り息子跡取り息子」と呼ばれ
「俺の言うことを聞け俺の言う事を聞け」と言われ
そして強烈に好かれ。
それがウザったかった様で
………どんどん大人しく…
…己の気配を消して…
「俺は関わりたくない…」
「ぼくはいないよ…」
みたいな感じに、ひっそりひっそりと生きるようになりました。
長女であるわたしが父と
殴り殴られ怒鳴り怒鳴られして生きているのを見て、反面教師として気配を消していったみたいです。
しかしその反動も時として大きく出て、
時折部屋の中で1人バットを振り回し、壁や家具を破壊していました。
弟は普段大人しくしていても、ストレスが凄かった。
それを父は「あいつも男だからたまにはこういう事があってもいい」なんて言って許していましたけれど、その理由を深くは考えていなかった。破壊行為の原因を追求はしなかった。
そんな事が起こる原因が自分にあるなんて、考えもしなかったでしょう。
ADHDの人って空気読めないし人の気持ちがわからないから、一緒に暮らすの大変です。
それが親だとね…ほんと、体力消耗しました。
「何でわかってくれないの!?」と日々思っていましたが、わかるわけがなかったんだ。
「人の気持ちがまるで理解出来ない」という個性。特性。性質。
「話し合い」が成立しえない、そういう人種。