毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

ぼくはいないよ

ウチは3人兄弟です。

 

上から

長女→次女→長男…という構成で、長女がわたし。

 

父が寺を継がなかったものの、寺をやっていた時からの家屋に住み続けているので、末っ子長男である弟は世継ぎとして「待望の男子」。

 

「お宝坊ちゃん」と呼ばれ、蝶よ花よと育てられました。普通それって女子に対してだろうって感じですが(笑)

 

女にいくらお金をかけても、家に残り家を継ぐのは男なので、蝶よ花よという育て方は、家督を継ぐ者にこそ相応しい…という考え方です。

 

これが弟には大層窮屈だった様で(苦笑)

「お宝坊ちゃん」なんて呼ばれ方、普通は嫌だよね。。。

 

そしてウチは時代錯誤よろしく家長制度バリバリ残ってますね?…という家で

 

父が絶対君主・悪徳暴君として君臨し

暴言三昧

俺にみんな従え!!

 

そんな父から弟は

「跡取り息子跡取り息子」と呼ばれ

「俺の言うことを聞け俺の言う事を聞け」と言われ

そして強烈に好かれ。

 

それがウザったかった様で

………どんどん大人しく…

…己の気配を消して…

 

「俺は関わりたくない…」

「ぼくはいないよ…」

 

みたいな感じに、ひっそりひっそりと生きるようになりました。

 

長女であるわたしが父と

殴り殴られ怒鳴り怒鳴られして生きているのを見て、反面教師として気配を消していったみたいです。

 

 

しかしその反動も時として大きく出て、

 

時折部屋の中で1人バットを振り回し、壁や家具を破壊していました。

 

弟は普段大人しくしていても、ストレスが凄かった。

 

それを父は「あいつも男だからたまにはこういう事があってもいい」なんて言って許していましたけれど、その理由を深くは考えていなかった。破壊行為の原因を追求はしなかった。

そんな事が起こる原因が自分にあるなんて、考えもしなかったでしょう。

 

ADHDの人って空気読めないし人の気持ちがわからないから、一緒に暮らすの大変です。

それが親だとね…ほんと、体力消耗しました。

 

「何でわかってくれないの!?」と日々思っていましたが、わかるわけがなかったんだ。

 

「人の気持ちがまるで理解出来ない」という個性。特性。性質。

「話し合い」が成立しえない、そういう人種。

 

 

#親がADHD #親が発達障害 #毒親 #DV #モラハラ