毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

成人式の為、7号サイズの娘に13号のスーツを買い与える父

今日は成人式なんですか?

 

わたしは学生時代、知り合いはいても友達がいなかったし、振袖は着せてもらえなかったし、特に成人式に思い出はありません。

 

友達がいなくても、同世代の皆が行っているところに自分も行ってみたくて

 

「成人式に行ってみたい」と父に言うと

「行くな」と言われました。

 

「なぜ?」と聞くと、

 

「くだらない」「中に入って話しを聞くな」「こうあるべき、みたいな都合の良い理想の大人像を押し付けられるだけだ」「そんな説教を聞く暇があったら勉強して、自分の道を自分で切り開くんだ」「勉強する時間がなくなる、行く事ならん」「振袖は要らん金だ」「みんな同じ格好で、右へ倣えで、あいつら自分の意思はないのか」「あんなキチガイの様な格好は許さん」というような言葉が返ってきました。

 

お前も相当、わたしに自分の都合押し付けてるけどな?それについては「俺が金出して育てたんだから俺のいう事を聞くべき」という事らしいです。

 

 

 

父はとにかく、giveの精神は皆無です。

 

「振袖やら要らん金たい」

「女は嫁に行く。お前の金をかけるというのは、結婚相手の家に金を渡すようなもんだ。そんな勿体ない話しはない。金は息子にしかかけない」そんな事をよく言っていました。

 

しかし、振袖は着せてもらえなかったものの、「成人たるものスーツは必要な時が来る。スーツを買ってやる。成人式も大学の卒業式も結婚式も葬式もそれで行け。成人式で着物を着てキチガイの様にはしゃぐ事はならん」という話になりました。

 

買ってもらえるものなら、有り難く頂きます。

 

そして百貨店のBurberryコーナーへ連れて行ってもらったのですが…

 

買い与えられたのは、バブルの残り香漂うダブルボタンの、13号の濃紺のスーツでした。

 

当時わたしは摂食障害で体重は乱高下していましたが…9号で程よかったはずです。

 

しかし13号を買い与えられました。

 

デブの価値観です。

ダブルボタンを買われたのも、デブはダブルボタンの方が貫禄が出るからです。

 

父は当時、身長171cmに体重が100kg近く。

祖母もポッチャリ体型。

祖父はガリガリでしたが…

母は普通。

 

しかし我が家での絶対権力者は、デブな父。

 

「俺の子どもだからお前は絶対太る。13号を買っておけば一生着られるから、大き目を買うんだ。9号でも今入る?嘘をつくな!無理するな!今着られる中でおかしくない程度に1番大きな13号がいいんだ!いいか?これは高いんだ。一生着るんだぞ!」

※それより上のサイズは店員さんが止めてくれました。

 

そんなわけでブカブカの、Burberryの13号スーツをゲットしたのですが…

 

1〜2回しか着用する事はありませんでした。

だってブカブカなんだもの。

 

今のわたしのサイズは、摂食障害の後遺症で太れない為、5〜7号。

 

13号のスーツを、そんなサイズまでお直しする事は不可能なんですよね…

結果、一生使う事なく、断捨離しました。

 

父はケチですが

「好き」や「トキメキ」を考慮することさなく

「おトク」「長く使えそう」だけを買い物基準としている為、結果、使い物にも何の役にも立たなかった買い物が、結構ありますね。

かえって損してるっていう。

 

 

あ!書いていて思いました。

 

父はデブなので、

「ジャストフィット」を知らないんですね。

 

スーツを身体ピッタリなサイズで選ぶのが無理なんです。だから、ピッタリなスーツを着ている人々は、父の中で異人種。

 

もしかしたら、身体のラインがわかるスーツを娘に着せるのが、エロく感じて嫌だったのかもしれません。

 

とにかく娘の色気を封印したがる人でした。

 

#親が発達障害 #親がADHD #毒親 # DV #モラハラ #成人式 #Burberry #バーバリー #初スーツ