毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

結婚式の謝辞

ちょっと話題を変えて現在の事を。

 

今日は結婚式に参列しました。

 

新郎父の両家代表謝辞が素晴らしかった。

 

新郎新婦はとても大人しい方々でしたが、新郎父はとても厳しく、昔「これは虐待だ」と言われた事もある様な育て方を一人息子の新郎さんにしていたそうで。

 

「わたしが厳しくしたから息子は言いたい事も言えない大人しい子に育った。しかしそんな息子を上手く立てていってくれそうな気立ての良いお嫁さんが来てくれてホッとしている」と。

 

そして、新郎祖父母は健在で、出席されていたのですが、お父さんが謝辞の最後、

「最後に私事ですみません」と一言断った上で

 

おじい様おばあ様に向きなおり

 

「親父!お袋!!今までありがとう!」と、絶叫に近い大きな声で語りかけたのです。

 

その言葉におじいさんおばあさんは肩を震わせ背を丸め、そしてお父さんは客席に背を向けて涙され。新郎はそっと俯いた。

 

誰もが思ったでしょう。

「あぁ、このお家、色々大変だったんだな」

「でも、お父さんが改心した。懺悔なんだこれは。そして許された。」

 

それほど壮大なものが内包された時間でした。

巷に溢れる定型文よろしくな薄っぺらい謝辞とは一線を画した、心震える謝辞。

 

ウチも父が厳しく、わたしは殴られて育ちましたから、感情移入してしまって。

 

ちょっと泣きましたよ。