ウチの母親は父親の言うなりに生きてきたんです。
まだ母が若い頃、百貨店の化粧品コーナーで今で言うBAさんにお化粧をしてもらって、アイシャドウや口紅を買い、ご機嫌で帰宅すると父に
「売春婦みたいな化粧だ」
「そんなバケベソ化粧は今すぐ落とせ」
「そんな物はいらん。返品してこい」
と言われ
母は父の言う通りに、買ったばかりの化粧品を返品しに行ったそうです。
もしかしたら「綺麗だね」って言われたかったのかも知れませんけどね。期待と違っても、惚れた男に言いなりだったみたいです。
そもそもは母がそんな風に父に素直に付き従って来たものですから。
これは、子どもも同じでした。
わたしも妹も
地味な服や化粧を強要されました。
大人になっても。
服は黒茶紺。赤や黄色の目立つ色は基本NG。
紺とゴールドのモノグラムのバックを買って帰った時は
「不良娘!返品してこい!」と言われ
厚底の靴が流行っていた頃、サボを買って帰った時も
「こんな物はアホが履く靴だ!バカなやつらと同じ物を持つな!」
と、返品を強要されました。
ちなみに、返品するまで怒鳴られ、殴られます。
隠し持って使っていたのがバレた時は、お気に入りの品々をぶん投げられたり丸めてグシャグシャにされたり破壊されたりしました。
妻や娘にオシャレをさせない父。
「シックな物がいいんだ」と言っていましたが、上質な素材を選ばなければそんな物はシックには仕上がりません。
要は、モテない様に目立たない様に、非モテを強要していたわけです。下着もダサいものを強要されましたからね。
妻や娘が、自分の所持品として己の手を離れない様に…非モテを強要していたのかもしれません。そしてそれは、自分に自信がない事、劣等感などに起因していたのかもしれません。
怒鳴る男・キレる男・DV男なんて、そんなもんなんだと思います。
自分に自信のある人はそんな事はいたしません。