わたしの叔母は離婚しています。
父にとっての妹、祖父母にとっての娘にあたるのが叔母です。
父は叔母の離婚話をする時に
「俺が言った通りに別れた」と、
「予想があたって俺エライ。俺すごい。俺はなんでもわかるんだ」というスタンス。むしろ叔母の離婚を賭けに勝ったかの様に面白おかしく語り、嘲笑う。
離婚の理由は
叔母の結婚相手は心優しい良い人だったけれど
旦那様のご両親との価値観が違い過ぎたり
お金の無心があったりと
夫婦間以外の要因が強力だったみたいです。
わたしには妹がいますが
妹が離婚したら、わたし、辛いだろうなぁ。
妹が悲しいの、イヤだなぁ。
ところが父は、そんな気持ちは皆無の様です。
妹が離婚で傷ついているとか、それが我が事の様にツライとか、そんな感情はなし。叔母のメンタルへの配慮は皆無。
「一度嫁に外に出た以上他人だ。実家にたかるな。この家はやらん。全部俺のものなんだ!」
全てお金につなげて文句ばかりでした。
ちょっと人でなし過ぎやしないか?
ウチは茶道教室を祖母がしていて
それを叔母が継いでくれました。
使っていないといろんなものが古く悪くなっていくので、活用してもらえるのは有難い事なのですが「実家にたかりやがって」と常に言うのです。
まるで真心がない。
果てには祖父母の遺産分けも、叔母の分の額を全て自分のものにしてしまいました。
「一度嫁に出た人間は遺産放棄するのが世の常だ」と。俺の物を奪うのはけしからんと。
父はジャイアンなので、ジャイアンには手をつけられないと、叔母は涙を飲みました。
晩年の祖父母の面倒を見たのは叔母なのになぁ。
叔母は「わたしには子どもがいないから。お兄様はあなたたちに残せるものは残したいからよ」と言ってくれましたが
それはないんです。
俺の物は俺の物。
お前らには何もやらん。
特に、嫁に出た人間には。
そう言っています。