毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

節目の延期

家族写真の撮影を日延べする事になりました。

 

こんばんは。社会学者で発達障害の父親に最近まで振り回されていた、アラフォー主婦のユイカです。

 

学歴コンプレックスの塊である父に殴られ怒鳴られ罵倒されながら育ちました。

その父が、3月31日をもって大学を退官するので、家族で記念写真を写真館で撮る予定でした。

 

昔は殺したいほど憎んだ父ですが、モラハラと暴力付きとはいえ、食べ物と寝る場所を与えてくれた。その財源は、父の唯一にして最大のプライド、「大学教授」という地位と名誉。

 

まぁ、大学教授なんて世の中に腐るほどいますけど。

父は自分の肩書きが大好きであり、その肩書きによって我々兄弟を育ててくれた。

 

父に対しては未だに愛憎半ばするものがあるけれど、その退官を祝うのは子の義務な気がしていました。

 

しかしながら…弟が関東圏で働いているので…家族写真の為に帰郷させるのを、延期した方が良かろう、という事になりました。

 

父は70歳。

今朝訃報が日本中を駆け巡った、偉大なコメディアン・志村けんさんと同い年です。

 

わたしの夫が、写真撮影の延期を強く希望してくれました。「お義父さんお義母さんの体も、羽田を通過して帰ってくる義弟の事も心配だ」と。夫は志村けんさんが大好きでした。

 

父の人生で唯一の誇りである教授人生の最後に、節目を引いてやる事が出来ない。然るべきタイミングで「お疲れ様」の催しを行えない。

 

なんだかやるせないです。

 

本人は「そんなものいつでも良い」と言っています。でもわたしは節目ってのはいつでも良いわけがないんだよ!と、言ってやりたかった。節目ってのは、良いもので、節目に節目を祝うのは人生の喜びなんだと、それを体験させたかった。子どもの節目を嫌った父に、節目を知らしめたかった。仕返しを目論んでいたと言ってもいい。それが出来なかった。

 

つまらない。

とてもつまらないです。

 

今年、定年退職を迎える親を持つ皆さん。

予定通りにお祝いが出来ない事を悲しんでいる人、他にもいっぱいいますよね…

 

葬式前の、本人存命中の晩年期最大のライフイベントで、最大の花道なのに。つまらない。とても、つまらないです。

 

でも、楽しく撮影出来ないのに無理やり撮るのも変ですしね。

 

納得した上です。リスケします。

 

 

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