昨日の続きです。
こんばんは。社会学者で発達障害の父親に最近まで振り回されていた、アラフォー主婦のユイカです。
ウチの父はTVをよく見ていました。「社会学者は社会で話題になっている事の批判をするのが仕事だ」と、TVを見ながら文句ばかり垂れ流し、TVに対して常に上から目線でした。
ちなみに感動ものヒューマンドキュメントやドラマを見ながら家族の誰かが泣いているとそれを嘲笑い「作ってる奴らの思うツボだな。単純バカめ」と揶揄しましたが、発達障害丸出しで人の気持ちがわからない父にとってはコミュニケーションの一環だったのでしょう。それはさておき。
「疑う」と言う点で、生まれた時から身近にあったのはその「父のTV批判」だったのかもなと、ふと思ったのです。生まれてから幼稚園までの記憶がない時期も、きっと、連日連夜父のTV批判を聞きながら育ったのでしょう。
中でも父が批判的だったのはCMです。
「企業は金を使わせよう使わせようとして、けしからん」「あんな都合の良い話しがあるわけない。ウソだ。よく見せてるだけだ。実際買ったらガッカリするんだ」「洗脳だ」「詐欺だ」「うまい話しには裏があるんだ」
そんな父の話しを、わたしは記憶もない乳飲み子の頃から聞いていたのでしょう。少なくとも妹と弟はそうでした。
極端な話し「人を見たら泥棒と思え」と教えられてきました。とても寂しい思考ですね。
CMに過剰反応していた様に父はとにかく「お金を払う」事が嫌いだった。正確には「払わされる事」「損する事」が嫌いだった。一方でお金や物をもらう事はとても好きで、ともすれば横取りも厭わず、祖父母が死んだ時には叔母の分の遺産までも取り上げた。お裾分けや返礼と言う言葉は父の辞書にはない。私腹を肥やす事だけに貪欲でした。
記憶もない幼い頃からそんな親の側にいたわけです。三つ子の魂百までと言います。ふとした時にそのさもしい思考回路が頭をもたげぬ様、気をつけなければ。
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