わたしは高校生から25歳まで10年間、過食嘔吐型の摂食障害でした。
こんにちは。社会学者で発達障害の父親に最近まで振り回されていた、アラフォー主婦のユイカです。
わたしは摂食障害の相談を親にしていません。しかし沢山食べるし、吐くからトイレは臭うし、バレてはいました。「吐くなら食うな!」と怒鳴られ殴られていましたが、その怒鳴りつけてくる父親との確執で精神も肉体も病んでいたので逃げ場も救いもなく泥沼でした。
今でも覚えているのは「テツおじさんのチーズケーキ」というチーズケーキをはじめとした焼き立てスィーツを販売するお店の「アップルスイートポテトパイ」です。
それは、ホール売りオンリーでした。親に食べたいと頼んでみると「太るからダメ」と言われました。しかし食べてみたかった高校生のわたしは、学校からの帰り道にホール買いして部屋で1人で食べました。当時は学校から帰った後は無断で外出できませんでしたから、外へゴミの処分に行く事が出来ず、部屋に食べた後のカラ箱を隠しておきました。その日の晩も翌朝も家の中では処分するタイミングがなく、空箱は部屋に隠したまま次の日は登校しました。
そして帰宅すると…
リビングに「テツおじさんのアップルスイートポテトパイ」の箱がありました。
父母に「これは…?」と聞くと
「お前が食べたがっていたから買ってきてやったんだ」と言います。
そして「開けてみろ」と。
開けてみました。
すると、中には手の平サイズの石が入っていました。
わたしが平らげたケーキの空箱の中には
空になったアルミのパイケース。
その中央に黒っぽい大きな石。
それを見て固まっているわたしを見て両親は、手を叩いて大笑いしていました。
「部屋で隠し持って1人で食べたんだな?意地汚い。どうして俺にもよこさなかったんだ?そんなに食べたかったのか?美味しかったか?親からダメって言われたのにお前は諦めなかったんだな。お前は昔からガンコだ。絶対自分の思うた通りにしかせん。ワガママ女め」
「いやー、傑作だ。お前のじいさんも昔、蜂蜜を1瓶1人で食って胃を悪くした事があるんだ。食い意地の隔世遺伝だな!」
「見よってみぃ、お前は俺みたいにブクブク太るんだ。醜い。嫁の貰い手がないな!」
悪口は延々と続き、母も一緒に笑っています。
娘が食欲をコントロール出来ない病気だなんて思ってもいない様でした。単にイジキタナイ女だと。
…わたしの部屋を勝手にあちこち開けて空箱見つけて、わざわざ石拾ってきてドッキリ仕立てにしてこの言い様…スッゲー性格悪りぃ…
とてもストレスが溜まった出来事でした。
今でも両親は「あの時はケッサクだった」と楽しそうに笑います。
もしもわたし自身が親になれる日が来たら、子どもの異常行動の原因をわたしなりに考察したいし、決してバカにしたり嘲笑う事だけはしないと、心に決めています。
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