毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

トイレの順番を待てないのは年寄り子どもだけではない

最近は3蜜を避けなければいけないのでなかなかそんな状況には遭遇しないと思われますが、トイレの列で子どもや老人に割り込まれた事はありませんか?

 

こんにちは。社会学者で発達障害の父親に最近まで振り回されていた、アラフォー主婦のユイカです。

 

発達障害かも?と思ったら!」みたいなチェックリストに必ずと言っていいほど入っている「列に並べない」という項目。父はこれだったのだなぁと思います。

行列の出来るラーメン屋さんやお寿司屋さんに並べない…というのはもちろんなのですが、それに関しては「時間の無駄」だとか様々な考えがあるので、まぁ今回は置いておきます。

父に関して我々家族が1番迷惑したのは「トイレの順番を待てない」という事でしょうか。お風呂もそうでしたけれど。

 

自分がトイレに入りたい時に家族の他の誰かが使っていると「偉い俺が入るんだ!早く出ろ!」と、怒り狂って怒鳴り散らす。扉の向こうの父の顔が見えていなくても、殴りつけて来る時と同じ顔をしているのがわかります。鬼の形相が容易に想像できる、破壊神に取り憑かれたような声でした。(たかがトイレでと笑われるかもしれませんが、家長がそんなイカれた人格の家庭で過ごすのは結構苦痛でありました。)

 

「朝のお風呂」に関しても全く同じ。前日からこちらが「明日は☆時にお風呂入っていい?」と許可を求めていたとしても、翌朝父の入浴したい時間にわたしがお風呂を使っていると浴室の外から罵声を浴びせ続ける。

「俺は仕事だ!お前より稼いでくるのは俺だ!大した稼ぎもないお前がなんで俺の風呂のジャマをするんだ」

「俺は入るつもりでもう服を脱いでるんだ!何でお前が居すわってるんだ!」

「お前の入った後は風呂が汚れる!お前の様な穢らわしい女は綺麗な俺様の後に入ればいいんだ!」

 

朝からめちゃくちゃです。

「トイレに今入りたい」「お風呂にすぐに入りたい」この欲求が満たされないだけで、いい歳したオッサンがこれです(笑)

 

ネットの「発達障害かも?と思ったら!」のチェックリスト的には、この原因は「貴方が発達障害だから!」となるのですね。脳内に何かの物質が足りていないから、薬で補うと治るみたいです。学術的には。

 

そんなわけがあるかいな。

薬で治るなら困らんわ。

ていうか薬を飲ませるまでがまず大変だよ。

 

知ったのが当時だったら、そう考えたでしょう。過ぎ去った今となっては「パパは発達障害だったから『待て』が出来なかったんだ」と、遡って諦めがつくので感謝しています。

 

それと、暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、あの苦痛が過去となった今、振り返って思うのは

 

・父は家長として常に特別扱いされたかった。

・上の者からの言葉には、下々の者は「はい」か「YES」しかあり得ない、という考えであり、自分もそのルールの中で生きてきたから子どももそれが当然だと思っていた。

 

そんなところでしょうか。

父はもう70歳で社会生活から引退していますが、今後、この様な考えの人間は増々生きづらくなって行くでしょうね。

今の若い子たちからすると、父の考えは違う惑星のルールの様にも感じる事でしょう。

 

そんな混乱を感じる前に引退できて父は幸せだったのかもしれません。

 

 

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