毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

何だその目は

今でもあの目を思い出すと全身が硬直する。

蛇に睨まれるよりも怖かった。

 

こんばんは。社会学者で発達障害の父親に最近まで振り回されていた、アラフォー主婦のユイカです。

 

父がわたしを怒鳴ったり殴ったりしなくても、じっとりと睨んで来る事がよくありました。

 

言動は常に上からな父ですが、物理的な顔面の向きとしては上から見下す感じではなく、下から睨み上げるかんじで、それがとても恐怖で、どうしようもなく気味が悪かった。

 

言い訳をするとあまりに父が怖かった為、わたしも怯えた目になるか、あるいは、防御本能から無意識に身構えてしまった結果、反抗的でファイティングな目つきになったのでしょう。

 

顎を引き、下から睨み上げるポーズの巨体が、ねっとりとした妖怪の様な目つきでわたしを捕らえ、じっとりとした声色で

 

「なんだその目は」

「俺に文句があるのか?言ってみろ?」

 

そう言ってくるのです。

恐怖でした。

 

怯えました。身構えました。

我が親に。

 

返答を間違えば怒声か平手が飛んでくる。

「お前なんていつでも殴り殺せるんだぞ?」と脅される。ただただ怖かった。

 

母は父を止めなかった。

 

「パパが正しい。」まるで自分に言い聞かせる様にわたしに言い続け。

1度も庇われた事がない。

 

「役立たず」

母の事をわたしはそう思っていました。

 

しかし、自分が結婚して主婦となり思うのです。夫が子どもを毎日怒鳴りつけようと殴り飛ばそうと、そんな夫を立て、全ての家事を黙々とこなし、毎日3食家族のご飯を作り続けた母は、やはり偉大だったのです。

 

家事は、かなりの重労働です。

そこに発達障害で普通のコミュニケーションが通じない虐待モラハラ亭主。泣き叫ぶ子ども。

わたしだけが辛かったわけじゃない。

母にとってもあの環境はストレスだったはず。

それでもその全てを受け流し淡々と家事をこなし家を守り、子ども3人を育て上げた。

 

当たり前と思っていた事は、当たり前ではなかった。

 

母は偉大だったのかもしれません。

 

 

#親が発達障害 #親がADHD #虐待 #毒親 #DV #モラハラ #大人の発達障がい