毒親育ち35年、その後の人生。

親から過剰に束縛される事により歪んでいった、過去の己の闇を見つめ直すべく綴っています。

父の物差し

今日も実家に届け物に行ってきました。

 

こんばんは。社会学者で発達障害の父親に最近まで振り回されていた、アラフォー主婦のユイカです。

 

実家暮らしの妹は、緊急事態宣言以降在宅になりまして、父の書斎を借りてPCで仕事をしています。

 

午後、オヤツの時間にわたしが現れたものだから、妹は「オヤツ休憩」の気分で作業を中断し、PCをそのままにして居間に来てくれていました。

 

父は発達障害なので「家族みんなでケーキとお茶を」と誘っても、お茶が入るまでにさっさと1人でケーキを食べ始めてしまいます。歳をとって我慢がきかなくなっているのではなく昔から「エライ俺が最初だ!」の精神なので「みんなで一緒に」という事は出来ない人です。

 

そして今日も誰よりも早くケーキを食べ終えてしまったら、他の家族がお茶の時間を楽しんでいる間に1人書斎へ。父が居間にいないとお茶もケーキもゆっくり楽しめるのでそれはそれで良いのですが、今日は、すぐにまたこちらへ戻って来てしまいました。

「パソコンがつけっぱなしじゃないか!」

妹を叱り飛ばす為に舞い戻ってきたのです。

 

父の理屈としては

「パソコンの電気代は高いから、離席する時はパソコンを離席する度に切るべき。勿体ない。電気代が高くつく。エネルギー効率が悪い。電気の無駄遣いだ!」

 

妹の理屈としては

「PCは立ち上げの時に1番電力を使うから、少しの離席なら落とさない方がかえって電気代がかからない」

 

父の反論としては

「立ち上げの時の電気代よりつけっぱなしの電気代のほうが高い。使っていない部屋の電気をつけっぱなしにしておくのがもったいないのと同じ。絶対に離席する時にはこまめにPCを閉じるべき」

 

妹の反論としては

「すぐ戻る場合はいちいち落とすとかえってコスパが悪い」

 

父のさらなる反論は

「すぐ戻るつもりでもその離席が予定より長引く可能性がある。それがとんでもなく勿体ない」

 

 

つい反論したくなってわたしも

「1日に何度もPCが立ち上がるのをボケッと待つ時間があるの、作業効率悪すぎるやろ。電気代よりその待ち時間の方が高くつく」

そんな事を言ってしまったのですが、何の助け舟にもならず、火に油を注いでしまいました。

 

「黙れ!俺の電気代だ!待ってる時間ならタダだ!お前の理屈はおかしい!1円も無駄遣いは許さん!」

 

結局父は「人がいない所に電気代をかけるべからず」の立場から1歩も譲りませんでした。

 

もうね、昔から、何もかもがこんなかんじです。PC周りに関しては、もっとひどい事がありました。わたしはかつて家族の共用のパソコンでヤフーにログインして離席していたら、その隙にフリーメールのメールBOXを全消しされていた事があります。

 

父の理屈としては

「メールBOXに何百何千とメールをためているのはけしからん!俺のパソコンが重くなる!」

 

YahooのフリーメールのメールBOXはYahooの中にあるのであって、PC本体の中にあるのではないと、何度説明しても理解してくれないのです。おかげでその後も何度か同じ目に遭いました。その度に説明しても、やはり理解してもらえずガチギレされましたね。

 

とにかく父は「自分の物差しが絶対」であり「己が正しいと思う事から1歩も引かない」人です。自分の誤りに気づく事がないので、人に謝る事もありません。

 

その自信はどこから来ているのでしょうか。

専門外の事でも自分が何でも知っていて自分だけが正しいと思っている人です。

 

「実ほど 頭を垂れる 稲穂かな」

その諺を、わたしも若い頃は父に期待したものです。歳をとり経験と徳を積む事で、いつか謙虚な人格者に変わっていくかもしれないと。

 

しかし71歳まで待ってみましたが、そうはなりませんでしたね。それどころかスマホだPCだ5Gだと老人にはわからない事だらけで、ますます頑なになっていっています。

 

淡い期待は露と消えました。

 

 

お金なら払うから、煩くしないで…

いや、煩くしてもらってる方が父のボケ防止になっていいのか…?

 

両親の介護がチラつくお年頃になってしまいました。どうか楽に済みます様に。

 

 

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