今日、仕事先のみんながドラマの話しをしていました。
「めっちゃ泣けますよね」
「泣きました」
こういう話し、発達障害の父はついて行けないんですね。多分ここに父がいたら「あの最後は不自然だ。ありえない」とでも言っちゃうんだろうなぁ…と思いながら、みんなの話しを聞いていました。
父は最近、隠居して毎日TVドラマばかり見ているけれど、基本は、鑑賞しながら文句ばかり言っています。
「こんな事あるわけがない。おかしいだろう?」「あいつは何であんな事するんだ?」「非現実的だ」「くだらん」
文句ばかり言う割には毎週欠かさず連ドラ見てるんですけど(笑)
人の気持ちがわからないから
刑事物の犯人の気持ちの動きや犯行動機も理解できないし
恋愛ものも当然理解できずに小馬鹿にしながら見る
ファミリーものも「変だ。おかしい。ありえない」を連発。
比較的黙って見ているのは医療ものくらいでしょうか。
昔からニュースやワイドショーなんかも文句ばかり言いながら見ていて「社会学者は批判をするのが仕事なんだ」と言っていました。
なのでドラマを見ながら文句を言うのもその延長かと思っていたのですが
自分が大人になり、父が「発達障害だった」と気づいてから、初めて納得したのです。
人の気持ちがわからないから、映画もドラマも理解できない。純粋に、理解できなくて疑問をそのまま口にしていたのだと。
発達障害だから一緒に見ている他の家族が集中して見たいシーンでもそれに気づかず、お構い無しにぶち壊し、自分のフラストレーションを口にして、嫌がられていましたが。
仕方がなかったんですね。発達障害だから。